債務整理を必要とする人
多重債務の状態とは複数の消費者金融(サラ金)やクレジット、ローンの借入れる借金返済によって日常の生活がままならなくなってしまっていることを言います。多重債務に陥ることにより、勤務先や家族に多大な負担をかけることにもなり、社会的な信用も大きくそこなうこともあります。そこで法律の力を借りて債務整理をすることで、再び将来の生活設計をゼロからやり直すことができるようになるのです。
平成18年よりグレーゾーン金利が禁止されたことで、それまでに払い過ぎた利息分がある場合には取り戻しをすることが可能です。それは借金自体を減らすこととなりますが、適正な手続きを行わなければできません。債務整理の手続きにはいくつかの方法があるので借金問題に詳しい弁護士に自分の債務状況を説明し、適切な解決方法をアドバイスしてもらいましょう。
債務整理の法的手続としては「個人民事再生」があります。民事再生とは、裁判所に申し立てることにより、債務を総額の20%(但し100万円以上~300万円以下)にまで減額してもらうものです。民事再生がされることで債務が減額されると3年間(最長5年)にわたり弁済してゆく方法がとられます。
個人民事再生には小規模個人再生(個人事業主用)又は給与所得者等再生(給与所得者用)の2種類が規定されています。「給与所得者等再生」債権者の同意が要らないところがメリットであり、安定した収入があるサラリーマンなどにとっては、有効な債務整理の方法となります。